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「高松北中」定員割れ

2024年01月08日

中高一貫指導を行っている「高松北中」入試の願書が締め切られ、志願者が募集定員に満たない定員割れとなりました。

 

去年に続き、2年連続です。

参考までに、去年の記事はこちら

 

おそらく、中高一貫指導を求めている保護者や生徒のニーズに合っていないものと思われます。

 

その一方で、入試倍率が2~4倍程度を維持している私立中学校も県内にはあります。ますます人気が上昇しています。

 

高松北中の通学圏内の小学生が減っているのは確かですが、そのほかにも理由はありそうです。


別件にはなりますが、さぬき市に新設予定の高校ですが、2030年に開校予定となり、当初の予定よりも遅れます。

1学年8学級の予定とのことですが、現在と6年後で15歳人口がどれくらい減るのか調べてみました。さぬき市以外からの通学者もいるとは思いますが、メインはさぬき市の生徒と仮定して、さぬき市HPに掲載されている年齢別人口集計表から計算しました。

15歳人口は、6年後に現在よりも22%減、10年後には33%減です。14年後には50%減です。高松市等からの通学者もいるとは思いますが、大幅に減ってきます。8学級維持はかなり難しく、維持するのであれば、クラス定員を減らすしかありません。

ですが、さぬき市以外からの入学者を増やせば、それを避けることはできるかもしれません。しかしながら、地理的な面を考えると、あっと驚くようなことをやっていかないと生徒を集めることはできないように感じます。

 

以前は、志度高、津田高、石田高ともに、現在よりも高い競争倍率でした。それが、ここ数年、下がり気味です。定員割れも起こしています。ということは、現状と同じような体系では思うようにはいかないと危惧しています。

 

農業科、家庭科、商業科、工業科、普通科の体系は維持し、他の学科の内容も学習できるようにするようですが、もっと踏み込んだ対応は必要に思います。

あくまでも私案ですが、法的に許されるかどうかは分かりませんが、高校の在籍生で株式会社を設立する。農業科や工業科、家庭科での実習での生産物、製作物を一般消費者に販売する。販売する際には、原価や利益等も考慮しないといけないので、商業科の学習にもつながるし、また、ネット広報戦略の勉強にもつながる。校内の食堂等の経営も視野に入れてもいいかもしれない。もちろん、高校生のみではすべては担えないので、地域連携を目指しているのであれば、地元企業も出資して、単なるボランテイアにとどまらない協力をする。販売等に携わる生徒には、アルバイトとして賃金を支払う。会社として利益が出れば、配当を出すなり、今後の資金とするなり、それも、株主総会で決める。もちろん、赤字になれば、銀行等から借り入れも必要ですが、それもあり。いろんな学科があるのだから、それを活かしたほうがいい。

他には、海外の高校や、国内の高校に長期間留学した際の単位を卒業単位として認める、とか、普通科の授業は、オンラインでも受講可能、テストもオンラインで受験可能、とか、地元企業に1~2か月間就業体験(正社員と同じ勤務時間)して、それを単位として認める、その間の賃金は受け取ってOK、とか・・・。

 

いろんな考えは巡る訳ですが、実は、こうした考え自体が6年後には、すでに時代遅れになってる可能性も大。それだけ世の中の変化は速いと思います。

 

変化に合わせた変更は必要です。それを行うかどうかで、うまくいくかどうかは変わってきます。


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